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汚された大地で ~チェルノブイリ 20年後の真実~4/5  書き起こし

Posted by vickywallst on 25.2012 原発   0 comments   0 trackback
汚された大地で ~チェルノブイリ 20年後の真実~4/5

大地を汚染し続けるのは、チェルノブイリ原発から放出された放射性物質のヒトツ、セシウムです。
300年にわたって放射線を出し続けます。

濃い紫色の所は、大量のセシウムで汚染され、立ち入りが禁止されてます。
しかし、それ以外のほとんどの地域では、人の居住は、制限されていません。
ブラフコさんが住んでいたのも、こうした地域でした。

ゴメリ州、カリンコビッチ。
ブラフコさんは、セシウムによる低線量の被爆が続くこの町で、

事故後、19年間暮らし続けました。

今も、妻のナターシャさんが息子と暮らしています。

夫のブラフコさんからの電話です。

国は、この町が今も汚染されてる事を認めていますが
住民には、特に説明していません。

去年5月、夫婦で撮った写真です。
その翌日、診察を受けたブラフコさんは、そのまま入院しました。
事故から19年、突然の発病でした。

「ただ、信じられないという思いでした。
先生に、”白血病なんて何かの間違いじゃない?こんな事あり得ない!”
と言いました。
先生は、しばらく何もこたえてくれませんでした。
そして、”私にもワカラナイ事が起きている”と言ったんです。」


ブラフコさんは、病状が悪化し、無菌室に隔離されました。

医師が撮影した映像です。
熱は、連日39度を超えていました。
これまで、ブラフコさんのような低い線量の被爆と癌や白血病との因果関係は、認められてきませんでした。
しかし、最近、低線被爆でも、長い間被爆すると、白血病や癌を引き起こす可能性があるという研究が
相次いで発表されています。
そのひとつ、国連の「国際癌研究機関」の論文(低線量被爆とがんのリスク)です。

長期にわたって低線量を被爆している世界15ヶ国60万人の原発労働者を調査したところ
癌や白血病で亡くなった人のうち、1%~2%が、被爆が原因だった可能性があることが明らかにされました。

論文を発表した「国際癌研究機関」のエリザベス・カーディス博士です。

「例え、発病するリスクが小さくても、数百万人に及ぶ住民が、
今も長期にわたって被爆している実態は、見過ごせない。」
と主張しています。

「チェルノブイリで被爆した人達は、事故後、ずっと放射線を浴び、それは、今も続いてます。
被爆している人の数も膨大です。
低い線量であっても白血病や癌を発病する危険性を無視してはいけません。」


しかし、この主張は、去年9月のIAEAの報告書には、盛り込まれませんでした。
”この程度の被爆で白血病が増加している証拠を掴むのは、到底ムリだ”
としています。

ベラルーシでは、今も、多くの国民が、汚染地で取れた農作物や家畜を食べ続けています。

これまで、ベラルーシ政府は、汚染された土や家屋を除去するなど
多い年には、国家予算の2割を費やして対策を行ってきました。

先月、参選を果たしたルカシェンコ大統領は、汚染地の再利用に乗り出しています。
放射能を恐れ、人が住まなくなったゴメリ州の農地に新しい住宅を建てました。
人々に、帰ってきて農業を再開するよう呼びかけてます。

「事故を忘れるのは、良いことです。
代わりに私達が覚えておきますから。
政府は、国民に恐怖を植え付けすぎたのです。」

事故から20年。
低い線量による長期被爆の影響が解明されていない中、
ベラルーシ政府の汚染対策が転換し始めています。

20年に及ぶ低線量長期被爆で、もうひとつ懸念されている事があります。
生まれてくる子供への遺伝的影響です。

広島大学名誉教授の佐藤幸男医師は、遺伝的影響の調査の為
ベラルーシをこれまで50回以上訪れています。
広島では、被爆による遺伝的影響は、確認されていません。
しかし、佐藤さんは、広島とは違う、長期にわたる被爆の影響を懸念しています。

「広島のデータというのは、非常に参考にはなりますけど、決してオールマイティじゃないです。
被爆の型も様相も違いますから、広島の考えを、即、こちらに持ち込んで、
その通りでないといけないという目で見るのは、間違いだと思います。」


佐藤さんは、ベラルーシで40年にわたって遺伝の研究を行っている
ゲンナジー・ラジューク博士と共同調査をおこなってきました。
2人は、これまで低線量を被爆し続けている住民の染色体を調べてきました。

異常が見つかった血液の細胞の染色体です。
8_20120325091023.jpg

矢印の染色体がちぎれ、別の染色体にくっついています。
9_20120325091022.jpg

染色体の異常が、精子や卵子の生殖細胞で起きれば、
子供に先天的な病気が現れる可能性があります。

汚染の続くゴメリと、汚染のほとんどないミンスクで、事故後、生まれた子供に
染色体の異常が、どの程度見つかるか、その頻度を比べました。
10_20120325091821.jpg

この調査では、ゴメリで生まれた子供に、染色体の異常が見つかる頻度は
ミンスクの子供の10倍にのぼったのです。

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